先日の追突事故の続報です。修理見積もりと評価損交渉について、さらに深堀りしていきます。
最初の見積もり:103万円から始まる交渉
事故後、アジャスター(損害調査員)による修理見積もりは
103万円でした。
弊社では事故車を23万7,000円で買い取り、
合わせて126万7,000円となります。
事故車両は購入から1年3か月しか経過しておらず、新車時の販売価格は190万3,000円。
1年3か月で63万6,000円の差は大きく、この金額には納得がいきませんでした。
隠れた損傷が明らかに
まずはアジャスターの見積もりを確認し、損傷個所や部品代、工賃の適正さをじっくりと見直しました。
すると、やはり見積もりには入っていない損傷が複数あることが判明。具体的には、
- リアシート(衝撃によるガタつき)
- センターピラーのゆがみ
- フロントシート(衝撃によるガタつき)
これらを修正するため、アジャスターとの再交渉に臨みます。
2回目の見積もり提示 117万円
交渉の末、2回目の修理見積もりは117万円まで増額されました。しかし、さらに修理工賃の部分についても見直しが必要です。
最近では物価の上昇に伴い、鈑金職人の工賃も高騰しています。
今回のようなフレーム修正が必要なケースでは、経験と設備がそろった工場でなければ修理が難しく、これも交渉の材料となりました。
最終見積もり 131万円!
数日後、最終的にアジャスターが提示した見積もりは131万円。
買取額も含めると、合計で154万7,000円となり、新車購入金額の190万3,000円との差額は35万6,000円にまで縮まりました。
とはいえ、1年で35万6,000円の損失は依然として大きく、この金額では簡単に納得できません。
次なる交渉手段 – 「評価損」の請求
ここからは少し異なる交渉方法として「評価損」に注目します。
評価損とは、事故による損傷で修復歴がついてしまった車両の市場価値が下がることから生じる金額差を指します。いくら完全に修理されたとしても、「事故車」の履歴は消えず、再販売価格が下がってしまうのです。
この「評価損」を保険会社に請求することで、さらなる損失の補償を目指します。
しかし、修理を行わない場合、この評価損を認めさせることは難しいのが現実です。
結果はどうなるか?
1年で35万6,000円の損失は簡単に受け入れられる金額ではありません。修理するかしないかは被害者であるお客様の自由であり、交渉次第で結果が変わる可能性もあります。今後の展開に注目です。