追突事故の損失交渉 – 評価損の認定で得た納得の結果
前回の続きで、今回は評価損の認定交渉についてお話しします。
度重なる交渉で修理見積額を131万円に引き上げ、買取額と合わせて合計154万7,000円まで回復できました。
しかし、購入時価格との差額が35万6,000円もあり、お客様の負担が依然として大きい状況です。
そこで、次のステップとして「評価損」の認定を保険会社に求めていきます。
評価損の交渉準備 – 中古車市場の価格差を調査
まず、評価損を認めさせるための資料を準備します。
同グレード・同年式の「修復歴あり車」と「修復歴なし車」の価格差を調べ、評価損の基準として示すことにしました。
カーセンサーやGooネットなどの中古車情報サイトで調査した結果、約30万円の差額があることがわかりました。
この金額が評価損として妥当だと考えられます。
最初の交渉 – 評価損は即答で拒否
資料を基に保険会社と交渉を開始しましたが、案の定「評価損は認められない」との即答が。
弁護士にも確認しましたが、修理しないのであれば評価損は認められない可能性が高いとのことでした。
交渉術を駆使 – 修理する素振りで引き出す譲歩
そこで、こちらも一工夫。
「では、修理を進めます。今から修理工場に手配して部品を揃え、修理には1か月ほどかかりますが、その間の**レンタカー費用(1日8,000円)**もご負担いただきますね」と伝えました。
「ただ、評価損を認めていただければレンタカー日数も短くなり、御社の負担も減るかと思いますが……」と示唆すると、
保険会社側から「少し検討させてください」という回答が。
結果 – 評価損13万円の認定が決定
数日後、保険会社から「評価損13万円を認める」条件で合意が取れました。
条件としては、レンタカーの日数制限と1日あたりのレンタカー費用を5,500円にしてほしいとの要望でしたが、
日数制限は認めず、レンタカー費用についても交渉の結果、了承を得ました。
最終的に、以下の条件で合意に達しました。
- 修理金額:131万円
- 買取金額:23万7,000円
- 評価損:13万円
合計で167万7,000円となり、購入金額との差額は22万6,000円まで縮まりました。これにより、お客様にも納得していただくことができました。
後日、新型スペーシアカスタムをご納車させていただきました(‘ω’)ノ
今回の教訓 – 知っておきたい保険と信頼できる車屋さん
今回の交渉を通じて皆様にお伝えしたいことがあります。
-
加入している保険内容を確認
万が一の事故でどこまで保証されるのかを事前に把握しておくことが大切です。 -
信頼できる車屋さんの存在
事故対応に強く、交渉力のある車屋さんが近くにいると、安心して相談できます。
皆様もぜひ、愛車の万一に備えて保険や相談先を見直してみてください。
医療費についても無事に後日示談がなされ加害者側とも円満に解決されました。